台鐵に1往復だけ残っていた普快列車が南迴線の電化開業に伴い本日12月22日をもって定期運用を終了しました。JRにおける急行列車のように制度上は残りますが、臨時列車でも運行されない限り実際に走ることはなくなります。
その最終列車に乗車してきましたので、様子をレポートしたいと思います。
普快列車は枋寮(3671次)→台東(3672次)→枋寮と往復し、完全に昼間の運行である3671次の方が人気です。また往復乗り通す人も多いです。
しかし今回は最終列車に乗ることが目的でしたので東幹線で台東入りし、直接3672次へ乗車しました。
混雑具合が読めなかったためかなり早めに台東へ到着、3671次を出迎えることができました。釜は青色のR40が充当されています。
乗客が降りてくるとお祭り騒ぎに。わっしょい。
なんと運転士が取り囲まれ、サイン会に。こういったことが許されるあたり実におおらかです。
古き良き国鉄時代ならできたかもしれませんが、今の日本では無理そうです。
最後の「台東ゆき」サボ
折返しは2時間以上あるせいかホームは空いているものの列車は一旦車庫へ引き上げ、後で改めて入線してきます。
発車案内。待っている間にホームが1Aから1Bへ変更になりました。
動画版。區間車ですと停車駅は「○○から××」と表示されますが、普快では全駅丁寧に流しています。
40分ほど前に3672次が入線してきました。
この時点ではまだ人数はそこそこで、海側窓側をゆっくり確保することが可能でした。
お手製のボードを作った人も
先頭ではやはりお祭りわっしょい。先程同様運転士はサイン攻めに遭っていました。
発車15分前の様子。座席があらかた埋まっています。
定刻に警笛を3回鳴らして発車しました。
太麻里に停車中の様子
当然車掌氏は声かけられまくり、停車時間の長い駅はもちろんわずかしかない駅でもホームに降りてしまう乗客がいるので大忙し。
途中で日が暮れ外は真っ暗に。
17:52、枋野駅で対向列車待ち。枋野は信号所的存在でホームがなく、旅客の利用はできない特殊な駅。
18:24、定刻より若干遅れて終点枋寮に到着。これをもって普快の定期運行が終了しました。
今後は観光列車として整備されるようですが、一般列車としての運行を望む声も多くあり、展開に注目していきたいと思います。
<おまけ>
記念に購入したきっぷ。券売機券、窓口端末券、車発機券。区間を揃えるため始発側の台東→康樂を選び、車発機券については最後の一区間も購入しました。
お祭り状態なので基本どの区間でも出してもらうことができ、多くの人が購入していました(さすがに停車しない古莊発着の券を頼んでいた人は無理でしたが)。