前回SP32850型を紹介しましたが、翌日花蓮から乗車した列車にも珍車が連結されていました。FPK11300型です。
1985年製造、2両しかいないレア車両となっています。
形式の前に付加された2桁の数字”35″は重量を表していますが、車両のみではなく乗客も含んだ数字
この車両に興味を引かれたのは花蓮方車端部に設置された進行逆向きに固定された一人がけ座席。
向きを変えることはできません。
そしてすぐ側にある貫通扉はやや妙に幅の広い「ワイドドア」になっています。
(通路の幅と合っていないのがわかるかと思います)
樹林方は普通の幅です
ワイドなのは乗降扉も同様。隣の車両は普通の狭幅折戸なのに対しこちらは大きな一枚扉。
しかし折角の扉も内側から見るとこの通り。悪霊退散のお札のごとく「ドア故障」のシールを貼りまくり、使えないようになっています。
さて、これらの設備が何のためにあるかといいますと車椅子対応のため。
台鐵で導入された車椅子対応車両の第一号がこの形式でした。ドアが封印されているところを見ると現在は普通の座席扱いなのかもしれません。
とりあえずこんな後向き座席には誰も来ないだろうと、わざとここに座り目的地まで移動しました(この日は座席指定のないICカード乗車でした)。