台湾新聞業界で特別な存在感を放っていた蘋果日報(デイリーアップル)が5月17日を最後に紙の新聞を発行停止しました。
中の事情に詳しい人によると会社組織が弱体化して縮小が続いており、ついに18年の歴史に幕を下ろし休刊へと至った様子。今後はネット媒体のみでやっていくようです。
折角なので最終号を買ってみました。記念に購入した人が多く、午前7時には売り切れるコンビニが続出したようです。
一面には大きく「再會(またね!)」の文字。特別号ということで発刊から現在までに至る各年のトップニュースが綴られています。
創刊は2003年。2003年といえば私が台湾に住み始めた年で、何やら縁を感じます。
しばらくは販促で5元だったのですね。
2007年のニュース、高鐵がやってきた!
2010年の高速道路崩落事故、復興航空市街地墜落事故などどれもよく覚えています
もちろん特別編だけではなく、通常のニュースも。今はやはり急増したコロナ感染者がトップニュース。
蘋果日報といえば有名なのが八卦(ゴシップ)ニュース。最終日もちゃんと掲載されていました。
もう一つ有名なのがイラスト。事件などの場面をイラストで再現したもので、独特のタッチで特に痴漢やストーカーのニュースで犯人が変態の場合はとても味のある表現がされていました。
果日報らしさを特に感じる部分でしたが、もう描く人がいなくなってしまったのか見つけられず残念。
これまで18年間お疲れ様でした。