北迴線の小駅を巡る企画、4駅目は和平です。

【和平】 蘇澳新から39.8キロ 乗降客数1446名(2018年)

大濁水溪を越え、線路はここから花蓮縣に入ります。
和平には一部の自強號など優等列車も停車し、1日の乗降車数も1000人を超えているため小駅とは言えないかもしれません。しかしそれでも利用者は多いとは言えず、未訪問であったため今回の行程に組み入れました。

まずは北迴名物五角形

ホームの蘇澳方からはこの駅を象徴する光景が見えます。
左手にあるのが台泥(セメント会社)の工場。北迴線沿線ではセメントの原料が採れるため各駅に一社ずつ工場がある印象。

そして少々見づらいですが、右端にトーテムポール塗装の煙突があります。列車の窓からもよく見え非常に目立っており、これまでずっと気になっていたものでした。
この後訪問した施設でその答えを知ることができ、その正体は発電施設の煙突。その発電施設もセメント会社の運営であり、いかに規模が大きいかがわかります。

花蓮方には山が迫り、反対側は海岸。

さて、地下道を通って出口へ向かいますが側線の多さに比例してかなりの長さがあります。最初は割と明るい感じですが

途中から一段下がり少々暗い部分へ。それを緩和するためか天井が開いていて明り取りになっている箇所がありました。

出口が見えてきました。正面の大階段を上がり

改札の外へ。多数の乗客を見込んでいたのかかなり立派な造りで4通路ありますが、実際に使われているのは一番右だけのよう。

券売機も撤去され板で塞がれていて、南迴線の小さな有人駅と雰囲気が似ています。きっぷは窓口で購入可能。


鉄道警察も設置されており、運営上の拠点となっていることが伺えます。

外に出てきました。駅舎外観もどっしりとして堂々とした雰囲気。

駅を出て右へ行くとすぐに台泥(台湾セメント)の看板

さらに先へ進むと「DAKA」の看板が現れます。ここは道の駅と台湾セメントの広報施設を兼ねたような場所で、丁度蘇花公路の新道と旧道が一旦合流する場所でもあり人気がある様子。

駐車場の端を横断する巨大なパイプがいかにも工業地帯らしくいい感じ

施設は新道開通に合わせて新しく設置された感じでとても綺麗。見学施設、スタバ、セブンイレブン、フードコートと中身も充実しており賑わっていました。

セブンイレブン前には巨大なOPENファミリー

フードコートは高速道路のサービスエリアに近い感じで数軒の軽食店が入っています

展示コーナーではセメントで作られた置物や時計などが展示されていたり、

セメント工場や周辺の解説などが行われており、専任スタッフの方もいらっしゃいました。
予約制で工場施設の見学もやっているようなので、日を改めて来てみたいですね。

この施設から蘇澳方面にあと2~3分も歩けば和平の街があり、そちらにもコンビニやスーパー、食事処などがあります。

駅に戻り、ホームでのんびりと電車を待っていると貨物列車が通過していきました。