台鐵の小駅を訪ねるシリーズ、今回は屏東線の六塊厝駅です。
ここは駅の構造が変わっており、以前から気になっていた駅でした。
この日は屏東方面からの電車で到着。屏東と九曲堂2つの特急停車駅に挟まれた小駅で当然の如く區間車のみ停車します。
ホームは2面2線の相対式で特に変わった点はありません。
駅名標が3種類(台鐵現行標準タイプ・屏東線タイプ・旧来の吹付けタイプ)が同時に存在しているのが面白いといえば面白い点
跨線橋を渡って出口へと向かいますが、屏東方ホームギリギリの妙に偏った場所にあります
オープンな階段を上り
駅舎の方へ出てきました。その駅舎というのが…
こんなスタイルです。階段はオープンでしたが駅舎もオープン。柱と屋根だけで壁がありません。
他所では見かけない独特なタイプで、いつも列車から見て面白いなーと思っておりました。
駅員さんがいるように見えますがもちろんそんなことはなく無人駅で、コロナ対策で体温計測のため派遣されている方
それでも無人駅にしては珍しく発車時刻表示機が設置されおり、ちょっとシュールな感じがします
駅の正面より。雨風の強い日は結構つらいと思うのですが、なぜこのような設計になったのでしょうか?
無人駅であることからもわかるように利用は少なめ。屏東市内ではあるものの町外れに位置していること、屏東駅から比較的近いことなどが理由となっています。
そもそも六塊厝の由来が「家が5~6軒しかないこと」で(九份と同じ理由ですね)、設置当初から住人の少ない場所でした。ではなぜこの場所に設置されたかというと、当時近くに競馬場がありそのアクセス駅であったのです。
しかし少ないとはいえ3桁の利用者がおり、地元の大切な駅となっています。
では附近の散策へ。駅の目の前には通りが一本、バス停が設置されています。
店はバイク修理と食堂が一軒程度。しかしこの道を2kmほど進めば屏東駅前で、多くの店があります。
屏東駅の方へ行っても仕方がないので道を挟んで駅と反対側へ行ってみました。附近には主に畑が広がっています。
しかしすぐに有刺鉄線が設置された壁に阻まれてしまいました。この向こうには何があるのでしょうか?
その答えは空軍基地で、滑走路もあるためかなりの面積があります。
とりあえず進めないので壁に沿って右の小道へ
すると今度は検問所がありましたがさすがに撮影は控え、再び右折して駅の方へ戻ります
通りとの交差点には小さな廟がありました