錐麓古道は太魯閣峡谷にあるハイキングコースです。大変人気があるコースで以前から気になっていたのですが行くのが難しく、先日ようやく機会を得て行くことができたので紹介したいと思います。

行くのが難しい理由は人数制限。1日あたりの上限人数(日により80~150人程度)が決められており、オーバーした場合は入ることができません。週末は受付開始とともにすぐに埋まり、その後ろの月・火も比較的人気が高いです。そのためかなり前から計画を立てておくか、空いている水~金あたりに行く必要があります。
さらに申請はオンラインでできるものの緊急連絡先などを細かく書く必要があり、こちらも比較的ハードルが高めです。

今回はDR2800の最終列車に乗るため火曜日に花蓮へ行くことがかなり事前に決まっており、調べたところまだわずかに空きがあったので申し込み無事許可証を入手しました。

入口は太魯閣観光の定番スポット・燕子口のすぐ脇。左に見える小屋が受付窓口で、ここに許可証と身分証を提示して入山料200元を支払うと係の人がゲートを開けてくれます

ハイキングコースへ続く吊り橋。燕子口を観光するとこの吊り橋が見え、行ってみたい!と思わせるのですがたとえ当日の枠に空きがあっても事前申請が必須なためいきなり行っても渡ることはできません

許可証所持者のみが渡れる橋の上からの風景。ちょっとした優越感があります

橋を渡り切ると早速登山が始まります。いきなりきつめの登り

終点の駐在所跡までは3.1km。本来はそのまま渓谷の上流方向へ抜けられるのですが、現在は途中の道が崩れてしまい3.1km地点で折り返すようになっています。つまり往復6.2kmを歩くということになります

2/3くらいまではほとんど平坦な場所がなく、足元は岩だったり整備された階段だったり変化はしますがきつめであることは変わらず視界も良くないので正直ちょっとつらいです


だいたい100mごとにプレートや標識などがあって進行具合がわかるのはいいですね

1km地点は少し開けた場所

25分ほどで門柱が見えてきました。ここはかつての太魯閣集落の入口

今では想像もつきませんが日本統治期には20人が泊まれる宿・駐在所・教育施設などもあり栄えていたようです

現在は平らな地面が広がるのみですが

土台の一部が残っています

出発から35分ほどで巴達岡二號橋に到達

出だしと同じようなかなり立派な吊り橋です

この橋がかかっているのは支流の巴達岡溪で、太魯閣峡谷のある本流とは大きく異なり緑がいっぱいの山奥感ある風景となっています

(後編へ続きます)