前回の記事に登場した台中州廳。こちらは日本統治時代に置かれていた台中州の庁舎で、現在は台中市に引き継がれ市役所庁舎として使用されています(2010年旧台中市・台中縣合併後大部分は新庁舎へ移転し一部の部署のみ残る)。
これまで何十回も前を通っていながら中へ入るのは初めてでした。
業務のない休日に一般開放しており、受付で名前を書けば見学することができます。

堂々たる外観。バロック形式の建築で台湾の官公庁舎の中では一番貫禄があると思います。

入り口ホール。まずは右手の守衛室で見学の手続きをします。

まずは一階から見学します。大変雰囲気のあるレンガ造りの廊下。

口の字になっている建物の中央にある中庭。左側部分は台湾の小学校に造りがそっくりで後から付け足されたようです。

方向を変えて正面入口の裏側を望む。

二階の廊下は白色系でまとめられています。元々ここに入っている部署が少なくなっている上、休日なのでとても静か。


2階の建物正面に当たる部分には会議室である蒋介石の号を冠した中正廳。もちろん建設当時は違う名称であったと思います。中は大変荘厳で立派な造りのようですが、残念ながら見学はできず。将来付近を含め再整備して美術館へ移管する計画があるようですので、その時には中を見学できるようになっているかもしれません。

中庭を挟んでその対角線上にあるのが中山廳。まさにお約束のネーミング。こちらは講堂になっています。

その奥、バルコニーへ至る通路も大変素敵です。

100年の歴史を感じる階段を降りて一階へと戻ります。

再び守衛室へ立ち寄り、退出を告げて台中州廳を後にしました。

建てられてから100年以上経過しながら今も本来の用途である役所の庁舎として使われていることに感動を覚えます。台中は古いものを大切にする土地柄であると改めて感じました。

台中州廳
台中市西區民權路99號
交通:台鐵台中駅から徒歩15分
開放時間:8:00-17:30
(不確定情報ですが業務のある平日は見学に制限があるとのことなので休日の訪問をお勧めします。確認が取れましたら更新します)

コメントを残す