杉林溪から山を下り、鹿谷から少しそれて以前十大名茶シリーズで訪問した凍頂山へやってきました。
その時は軒記茶業さんにお世話になりましたが、今回はその後新たに展示会で知り合った山記京華さんへ向かいます。

直営店の外観はこちら。同業の中でも規模は大きいようで、産地の直売店では事務所の一角といった構えのところが多い中ここは「店」の体裁があります。

店内はかなり広め

あちこちに木の彫刻が並んでいてお茶がすっかり脇役になってしまっていますが、これはご主人の趣味?売り物?


早速試飲開始。展示会で会った方(息子さん)は台中のお店に出ているということで今日は不在、ご主人が淹れてくださいました。
いつものようにそれぞれのお茶の違いや生産にまつわる話を聞きながらお茶を味わう至福のひととき。

こちらは規模が大きいだけあって種類が多く、通常の機械焙煎で焙煎度が異なるお茶を複数扱っているほか本物の炭を使って焙煎したものもあります。
焙煎時間が長くなるほど、また機械焙煎より炭焼きの方が重みのある味になり、お好みで。

試飲中にふと横を見るとガラスの容器に入った光沢のある黒い粒がありました。何故茶葉店にコーヒー?と思いましたが実はこれもお茶。黑金仔茶という15年寝かせたお茶で、蔣經國総統も三度来店して買い求めたといいます。

結局展示会で購入したのと同じ、一番口に馴染んだスタンダードな中焙煎のもの(150g500元)を購入しました。

試飲を終えてご主人に茶畑を見られるか尋ねると、残念ながらかなり山の上の方で行くのが難しいとのこと。代わりに近くに茶の老木があるよ、と教えて頂いたので行ってみることに。

茶畑の中を進み

奥へ行くと展望台のような場所が設けられていました。

その突き当りにあったのが「老茶樹(茶の老木)」。
正直見た目はあまりパッとせず、言われなければわかりませんが凍頂烏龍茶発展の基礎となった大切なモニュメント的な木です。


凍頂山は春茶が出来上がった頃にまた訪問したいと思います。