花東線の小駅を巡る企画、6駅目は海端です。

【海端】 花蓮から114.4キロ 乗降客数17名(2018年)

海端は主要駅である池上と關山に挟まれた小駅で、その名称から海端鄉(村)にあると思われがちですが実際の住所は關山鎮。地図で見てみると本当にギリギリですが確かに關山鎮にあります。
しかし駅を一歩出ればもうそこは海端鄉であり、村の中心にも至近であることから海端を名乗ることは自然であると言えます。

ホームの様子。ちょっと分かりづらいですが、単線の本線上にホームはなく待避線上に設置されています。よって交換列車などがなくても当駅に停車する列車は待避線に入ります。

ところでホームの反対側には線路を通せそうなスペースが有るのですが、かつては1面2線であったのでしょうか。花東線の小駅は島式ホームが多かったのでありそうな話ではあるのですが。

停車&行き違いの様子

台東方では延長工事らしきものが行われており、8両の停車目標も設置されているのですが4両でも輸送力過剰なこの区間に8両が来ることはあるのでしょうか?

前述の通り駅と線路は關山鎮にあるので海端鄉表記は間違いということになります

花蓮方のホームの端から工事現場へ続くような道がありますが、こちらが出口

駅舎は独特のデザイン

以前新馬駅で見たのと同じ、古いタイプの改札口が残っていました

反対側から

駅舎内はシンプルで、以前有人であった痕跡が残っています

反対側の壁には原住民の絵

観光マップ

駅舎脇にも改札口らしきものがありましたが、かつては出入口を分けるほどの利用者があったのでしょうか?

外に出てきました。建物自体のデザインが独自なこともありますが、他の駅とは違い駅舎と線路が離れており道路際にあるので雰囲気がかなり違います。

駅前を通るのは南部橫貫公路こと国道20号。現在は中断してしまっていますが、山脈を越え遥か台南まで繋がっています。

バスも通っており、そこそこの本数があるようです

原住民集落の公共施設はその文化を取り入れた立派なものがよく見られますが、ここもそうでした。

村役場

幼稚園

消防署

図書館と中学校の入り口。敷地はかなり広いようでここからでは建物が見えません。

公共施設が集中していて海端鄉の中心ではあることは確かですが、近くに住宅はあまり見られません。
実は海端鄉は人口密度最低の自治体となっており、かなり広い範囲に分散しているのです。

もう少し台東方向へ歩くと街を抜けました。この先で国道9号と合流します。

合流点までは行かず、方向を変えて川の方へ

住宅が点在するエリアに出ましたが、線路をくぐっているのでここは海端鄉ではなく關山鎮。


ちょっと一休み、と言いたくなるような道端

ここで引き返し、駅へ戻りました