前回の記事で戦前日本から渡ってきた二体の不動明王について触れました。
そのうち一体は太魯閣に安置されているのですが、たまたま先日訪問していたので合わせて紹介したいと思います。

花蓮市街方面から天祥に向かって走っていると新旧二本の橋が並行している場所があります。寧安橋です

新橋開通後旧橋は歩行者専用を経て現在は通行止めに

その旧橋を経由する道の脇にひっそりと下へ降りる階段があり、そこが不動明王への入り口です


川べりの小さなスペースに建てられた廟

その奥に不動明王がいらっしゃいました

中橫公路の前身である道路を建設する際多くの殉職者を出し、工事が順調に進むよう安置されたものです。特に日本人の手によるものであることを示すものはありませんが、言われてみると台湾の神様とは雰囲気が違うように思います

個人的に気になったのが脇にある「石」

○○石など名前はなく単に「石」なのです

川の方へ降りられるようになっており、そこから旧橋を眺めてみました

かなりわかりにくい場所にあり、知らないと確実に通り過ぎてしまいますが参拝者はかなりいるようです。訪問する場合は天祥方面から入るほうがスムーズに車を停めることができます。