復興號は台鐵が1981年から運行している種別で、準急に相当する對號(座席指定)列車では最も下のクラスになります。
41年に渡り運行されてきましたが、昨日3月29日の605次が最終定期運行となりその歴史に幕を下ろしました。今後も運賃制度上は残り電車を使用した復興號が出現する可能性はありますが、客車使用の正統派復興號は廃車が進んでいることもあり臨時での復活ももうないと思われます。
復興號には思い入れもあり、29日の最終便に乗車してきました。

605次は6:05に花蓮を発車し、終点の樹林へは9:56に到着します。つまり早朝6時の花蓮にいる必要があるわけで、前日の仕事を終えたあとそのまま花蓮へ向かい前泊しました。
そして翌朝駅へ。発車案内には種別が表示されないのが少々残念

列車はすでに入線しています

サボ。旧型莒光號もそうですが、この雰囲気がたまらないですね

検査表記

発車前に先頭の方へ移動し撮影。本来ホームから先は立入禁止ですが、この日ばかりはOKでミニ撮影会になっていました

むしろ台鐵職員の方の方が熱心に撮影されており、やはりそれなりの思い入れがあるのだと思います

ということで私も撮影

釜にはヘッドマークが取り付けられていました。復興號の塗装がデザインされています

車内へ。花蓮駅発車時点ではかなり空いていて、全体での乗車率は20%くらいであったと思います

ファンで混むかなと思ったのですが前日にもEMU1200型の最終運行があり、夜終着の彰化に着いてから翌朝までに花蓮へ移動するのはかなり難しくどちらか一つしか選べない状態。多くはEMU1200の方へ流れたようです

一部車両の車端部にある席番にハイフンが入る謎席

本日のきっぷ。花蓮から樹林まで全区間乗車します

指定された8号車はSPK2000型のSPK2019

民國70年=1981年製造で復興號登場年からの車両ということになります

謎席がない通常の車端部。コロナで使用中止となった給水器は結局復活しないまま終りを迎えました

本日お世話になるシート。旧モケット時代に龍角散のシートカバーがかけられていたヘッドカバーが懐かしいです

和平駅から原住民と思われる方の大量乗車があり、車内はにぎやかに

この列車はほとんど2分以下の停車時間なのですが、唯一退避のため5分停車する冬山駅でホームに降りて撮影。ヘッドマークだけでなくテールマークも設置されています

車番表記

羅東~礁溪の宜蘭縣内は区間利用が多く乗客の入れ替わりが激しいです

手動ドア×2


新北市に入ると一気に鉄道ファンと名残乗車組と思われる方々が乗ってきました。8号車はそうでもなかったのですが、前に行くほど多く1号車はその筋の方で埋まっていました

そしてついに終着樹林に到着。車庫に引き上げるまでお祭りタイム。花蓮ではゆったり撮影することができましたので、始発から乗ったのは正解であったようです

私もなんとか1枚

改めてサボと形式表記

そして車庫へと引き上げていきました。41年間お疲れ様でした!