台灣碗盤博物館を再訪した帰り、駅へ向かって歩いていると住宅地の中に何やら立派な建物が見えてきました

近づいてみると半円形の巨大な構造物でどうやら廟のようです。中央右手にある炉だけでもかなりの大きさで立派な細工がされています(普通は無地の金属かコンクリート)

そして特に存在感を放っているのがこちら

金のなる木。台湾人、というより中華圏では「お金大事」という方の割合が高いですがそれを見事に具現化しています

どうも持っていってしまう人がいるようで絶対に持ち帰るな、の張り紙

ご本殿も半円を取り入れた設計でものすごく立派です

内部は廟というより神殿といったほうがしっくりきます

さて、説明が後になりましたがこちらは二結王公廟という施設。雰囲気から新興宗教系?とも思いましたが、調べてみると清代から続く由緒ある廟でした。20世紀までは戦前に建てられた旧廟が使われていましたが、参拝者が多いため同じ場所に建て替えられました。総工費12億元あまりをかけ、1000年使える廟として作られたそうです

オリジナルのタオルや帽子、ポロシャツなどが売られていました。唯一無二のお土産としてどうぞ


さて、同じ場所で建て替えられたということは旧廟は解体撤去されてしまった?かというと豈図らんやしっかり残っています。実は向かいにも鉄骨で囲われた廟のような建物があり、これ旧廟かな?と思って調べてみたらその通りでした

しかしびっくりしたのは元の場所からわざわざ曳家をして向きを180度変え、保存していたことです。旧高雄駅みたいなことがここでも行われているとは思いませんでした

一見の価値はありますので付近の博物館・資料館などと合わせて回ってみると面白いかと思います