過去に温泉記事などで何度も登場している金山ですが、知る人ぞ知る恐怖スポットがあります。
私がこれまでに訪れた中でも断トツの怖さでした。

そのスポットの名前は光武坑道。威靈宮という廟のすぐそばにあります。

脇の階段を上がり裏手に回ると

入口が姿を現します。
見た目でおわかりかもしれませんが元軍事施設のトンネルで、手前に銃口用の穴が開けられたコンクリートの壁が設置されています。

岩壁に刻まれた「水尾光武坑道」

トンネル上部にも「光武」の二文字

特に警告看板などもなく、もちろん閉鎖されていることもなく普通に開放されている施設なのですが…入口のこの雰囲気だけでかなりの人が引き返しそうです

それでも入ってみることにします。ガイドは度胸。

この坑道の恐怖ポイントは曲がりくねった上り坂が続き、出口がまったく見えないこと。そして「一切明かりがない」
スマホの懐中電灯アプリだけが頼り。ついでにコウモリも飛んできます(彼らの性質上ぶつかることはありませんが)。

私の機種はカメラアプリと同時起動できないため(またカメラアプリにライトで照らしながら撮る機能がない)、真っ暗な状態からフラッシュ撮影することになるためオートフォーカスが追いつかず、ほとんどピンボケ写真になってしまいます。
なんとか撮れた一枚がこちら

分岐も何箇所があるのですが、案内看板がある上通り抜けられるメインルート以外は塞がれているので迷うことはありません。

5分ほどで出口が見えました

振り返ってみたところ。闇に消えていく通路はかなり恐怖感あります。

外に出てきました。ここは山の反対側で遊歩道が獅頭山公園へ続いており、温泉のある磺港社區へ抜けることもできます。

この坑道が掘られたのは日本統治時代。つまり日本人が造ったものということになります。
それにしてもよくこれが普通に公開されているものです。さすがに通常ご案内することはありませんが、どうしても希望される場合は一筆書いていただくようになると思います。