今シーズンのサトウキビ列車の運行が12月より開始され、カメラ片手に出かけてまいりました。

(過去の記録)
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今回は高鐵で撤収することが決まっていたため斗六に前泊→早朝にシャトルバスで高鐵雲林駅へ移動、そこでレンタカーを借りて虎尾入りという経路を取りました。虎尾に泊まればいいじゃん、という意見もありそうですが虎尾は宿泊事情があまり良くなく、レンタカー返却後雲林駅へ移動するのが不便です(高鐵雲林⇔虎尾⇔斗六のバスは少なく、高鐵雲林⇔斗六は便多数)。高鐵駅で借りれば返却後そのまま高鐵に乗れて効率が良いという仕組み。

そして毎年同じ移動パターンによるマンネリ化を避けるため、完全に新しいパターンに挑戦してみました。果たしてうまくいくでしょうか?

まずは出だしから変更。例年なら工場出口の踏切へ向かうところですが、今日は反対側(工場裏手)へ。これまで列車は工場出口付近から発車しているものだと思っていたのですが、本当の始発地点は工場最深部にある操車場でした。裏門前の公道へ行くと線路が横切っています

左手が工場でこのようにまっすぐ敷地内へ続いています

ゲートから先は関係者以外立ち入り禁止ですので手前から中を覗くと多数の貨車が留置されていました。ここが操車場で(反対側なので見えませんが)この中のどれかに機関車が繋がれ出発を待っています

ところで公道を線路が横切っているということは工場を貫通して更に先まで続いているということです。ちょっと気になったので追いかけてみることにしました。
状態からして現在は使われておらず、廃線状態のようです

1分も歩くとコンクリートの車止めで線路は途切れていました。かつて長大編成列車の入れ替えなどに使われたのでしょうか?

そして市街地まで移動、発車時間まで散策します。このあたりは線路脇に妙に広い空間がありますが、ここは2代目虎尾駅の跡なんだそうです

踏切前に移動して発車待ち。この日は親子連れがいて、幼少の頃より英才教育をするとは素晴らしいお父さんですね

定刻通り8:05に列車が出てきました

踏切をゆっくりと通過。機関車は116号機です(列車判別のため重要)

例年ならこの後続けて発車する2本目を見てから終点の13番裝車場へ移動するところですが、今回は1本目を見送った後即座に追いかけ適当な場所で再度撮影、また追いかけて撮影を繰り返す作戦。また謎であった2本目の列車が折り返す地点を突き止めるのも需要なテーマでした(全線単線なので2本目は終点まで行けず手前で折り返すことになる)。
資料動画を見て綿密に計算し最短で追いつけるのは改良場站(駅)と判断。少し遠回りしてしまった結果ギリギリでしたが無事駅前通過シーンを撮影できました

踏切監視のバイクと一緒に去っていきます

また急いで移動し次は9番裝車場を目指します。こちらは比較的容易に追い越すことができ、再び撮影に成功しました


ところで2本目の列車はここ9番裝車場で空の貨車を半分切り離し、10番裝車場で折り返すと予想していました。しかしまったく作業している様子がなく、正しくないと判断し先へ進むことにしました。
10番裝車場ではギリギリ追いつけず直前の踏切で通過シーンを見ることに

1本目はこれ以上追わず、ここで2本目にチェンジ。到着まで10番裝車場を撮影します


ほどなくして2本目がやってきました。今日は遅れもなく順調に運行しているようです

奥に見えるのが通過中の貨車ですが、その最中も止まることなく投入作業は続けられています

どうやらここで一部を切り離し次の11番で折り返すようなので先回り。着くと先客がいました

到着には十分間に合い入線シーンを撮影

(後編へ続きます)